背景
弊社の母体で、札幌に拠点を置く三晃化学では、日々の営業活動のなかで、商談やフォローから生まれる「やるべきこと」をいかに取りこぼさず回すかが課題になっていました。
この現場には、次のような悩みがありました。
- 訪問・電話のたびに発生するToDoが、頭の中やメモ帳に散らばってしまう
- 次にフォローすべきタイミングの見極めが、担当者の記憶や勘に頼りがち
- 訪問前に前回の話や売上を確認したいが、情報があちこちに分かれている
- 管理者が、チーム全体の動きやリスクをまとめて把握できない
弊社は、これらをまとめて解決するAI営業支援ツール「SankoSalesAI」を自分たちの手でゼロから開発し、自社の営業現場で日々運用しています。コンセプトは 「管理はAI、行動は人間」。営業担当者は顧客との対面に集中し、進捗管理・リマインド・思考整理はAIが担う、という役割分担を設計の軸に据えました。
営業担当者にとっての価値
話すだけ。音声入力とAI文字起こしで記録
打ち合わせのあとは、スマートフォンに音声を吹き込むだけ。AIが自動で文字起こしし、その内容から次にやるべきToDoまで抽出します。「いつまでに・何を・どの顧客へ」を、営業担当者が手で整理する必要はありません。キーボードを打つ余裕がない移動中や外回りの合間でも、声で記録を残せます。もちろん、短いメモを打ち込む使い方にも対応します。
AIは「提案」し、確定するのは人間
AIが抽出したToDoは、いきなり確定されるのではなく下書き(承認待ち)の状態で提案されます。営業担当者が内容を確認して承認したものだけが、正式なタスクになります。AIはなぜその期日・優先度にしたのかという根拠も画面に表示するため、納得して任せられます。「AIが勝手に進める」不安をなくした設計です。

タスクはTrelloライクなカンバンで、ドラッグして進捗管理
タスクは、Trelloのようなカンバンボードで管理します。「下書き → 未着手 → 進行中 → 回答待ち → 完了」のレーンにカードが並び、カードをドラッグして隣のレーンへ動かすだけで、進行状況が更新されます。一覧を開いて編集する手間はありません。
スマートフォンでもタッチでドラッグでき、外出先や移動中でもその場で進捗を更新・確認できます。PC・モバイルのどちらからでも、案件の「いま」をリアルタイムに反映可能。親タスクにぶら下がるサブタスクは進捗バーで「何件中何件が完了か」を可視化し、案件全体の進み具合がひと目で分かります。

訪問前ブリーフィングで、準備時間を短縮
顧客を訪問する前に、未完了タスクと前回までのメモをAIが2カラムで要約。バラバラの情報を探し回らなくても、その顧客の「いまの状況」が一目で分かります。
アプリを開かなくても、入力できる
- Chatworkにグループルームへ
#taskと投稿するだけでタスク登録。リマインドへの返信も一言でOK - Googleカレンダーに予定を入れるだけで、AIが顧客を判定してタスク化
- 週次・月次・年次の定期タスクを、決まったサイクルに合わせて自動生成
管理者にとっての価値
チーム全体を、一画面で
管理者(社長)向けのダッシュボードでは、チーム全員の動き・案件の進捗・対応が必要なアラートをまとめて俯瞰できます。さらにAIが週次インサイトを生成し、「今週注目すべき動き」を文章で提示。数字を眺めるだけでなく、解釈まで支援します。

月次会議のKPIを、ひとつの画面で
毎月の会議で使う数字を、会議資料画面に集約しました。これまで現場が作ってきた月次の売上まとめデータを土台に、会社全体・営業全体・担当者ごとの予算実績や前年比を一覧でチェックできます。
すでに運用している売上まとめのExcelをそのまま活かせるので、会議資料を一から作り直す必要はありません。議事録やアクションの管理も同じ画面に紐づき、月次会議の進行から振り返りまでをひとつの場で完結。全員が同じ数字を見られるオープンな設計です。

蓄積データがAIの精度を支える
発注予測やブリーフィングは、社内に蓄積してきた売上・取引データを土台にしています。基幹システムや既存の集計を含め、これまでの業務データと地続きで動くため、新しいツールを入れても情報が分断されません。使い込むほど提案の精度が高まっていく設計です。
技術的な特長
- Next.js + React + Supabase + Vercel をベースにした、保守しやすくスケールするモダン構成
- AIエンジンに Anthropic Claude を採用し、ToDo抽出・週報生成・戦略分解など用途ごとにモデルを最適化
- 音声入力は文字起こしAIで対応し、iOSショートカットからワンタップ録音に連携
- 行レベルセキュリティ(RLS) により、営業担当者は自分の担当だけ、管理者はチーム全体、と権限ごとに見える範囲を厳密に制御
- Next.js によるサーバーサイドレンダリングと最適化で、初期表示も画面遷移も軽快。営業の合間のスキマ時間でも、待たされずに使える快適な操作感を実現
Sanko System Worksの伴走
SankoSalesAIは、お客さまへの提供物であると同時に、弊社自身が毎日使っている営業ツールです。要件定義から設計・開発、そしてリリース後の改善までを自分たちの現場で回しているからこそ、「ツールを入れただけでは使われない」という当たり前の難しさも、身をもって理解しています。
AIや業務システムを「現場で本当に役立つ形」に落とし込むこと。それを自社で実証し続けているのが弊社の強みです。北海道・札幌をはじめとする中小・地方企業のDX伴走においても、この実践知をそのままお客さまの現場へ還元します。
なお、SankoSalesAI そのものにご興味をお持ちの方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。御社の営業現場に合わせた導入のご相談に応じます。
